先日、患者さんから「足首が痛くて歩けない、足もつけない、赤く腫れてる」と連絡があり、整形外科に行くから今日は整体はキャンセルしたいということでした。
ご高齢の方で体操教室後に痛くなったそうです。
捻挫かな?骨は大丈夫かな?と思いましたが、すぐに整形外科に行ったところ「偽痛風」と言われたそうです。
偽痛風って聞いたことありますか?痛風とは何が違うんですかね?
今回はそんな偽痛風についてご紹介します。
偽痛風というのを聞いたことがないという方は、ぜひ頭の片隅に入れておいて欲しいです。
足が痛くて歩けない!原因は、、、偽痛風?!
偽痛風とは何か、痛風とは何が違うのかをご紹介します。
偽痛風(ぎつうふう)とは
偽痛風はピロリン酸カルシウムというものが関節に沈着し、それが何らかの刺激により関節の炎症を起こしたものです。
簡単にいうと、本来体にないものができて、それを取り除こうとする反応で痛みがでてしまったものです。
関節に強い痛みが起こり、発熱を伴うこともあるそうです。
膝関節に多く、肩や足首など比較的大きな関節に好発するそうです。
沈着する原因としては代謝異常や冷え、脱水、遺伝、激しいスポーツなど様々な可能性があります。
女性に多く、安静にする事で治ることも多いようです。
痛風とは何が違う?
痛風とは沈着するものが違います。
痛風は尿酸が関節に付着します。
痛風は足の親指に好発し、男性に多いのが特徴です。
また、痛風は尿酸値が高い高尿酸血症の方に起こりやすいですが、偽痛風の方は尿酸値は関係しないんです。
痛風も偽痛風も関節に沈着したものを排除しようと炎症を起こす体の反応ですが、どちらかというと痛風の方が痛いらしいです。
予防しよう
予防としては、痛風は食事やアルコールが大きく関係するのに対し、偽痛風は痛風ほどは関与しないそうです。
できることとしては
- 生活習慣の改善
- 水分摂取
- 冷やさない
等があります。
片寄った食事を避け、水分を多めにとり、体を冷やさないことなどが効果的と言われています。
まとめ
痛風と偽痛風では関節に沈着するものが違いますが、とても似ていて、どちらもかなり痛いということです。
生活習慣に問題がある方や冷えを感じやすい方は注意してください!
今回の患者さんは以前から「足の冷え」を訴えていたため冷えが関与していたのではと思います。
また最近は体の調子が上がっており積極的に運動していたのも関係しているかもしれません。
痛んでから2〜3日後にご来院いただきましたが、まだ痛みはあるもののだいぶ治まっていました。
はじめ聞いたときは「体操教室後に足首が、、、」ということで、先入観で捻挫かな?と思いましたが、偽痛風とは意外でした。
足がつけなくなるくらい痛い「偽痛風」。
どこの関節に発生するかわかりません。が、「そういうものがある」と知識として知っているだけでも冷静に対処できる場合があるので、ぜひ言葉だけでも覚えておいてください!