肩甲骨は大事です。
「肩こりの人は肩甲骨動かそう!」的な話を聞いたことがある方は多いと思います。
肩こりももちろんそうですが、他にももっともっといろいろな症状に関係します。
実は、何気ない動作でも肩甲骨は動いているんです。
逆に言うと、肩甲骨周辺が硬くなると普段の何気ない動作に支障がでてしまいます。
肩甲骨について
骨のつながり
肩甲骨は背中に二つある骨です。
それぞれ鎖骨、上腕骨(うで)とつながっています。
肩甲骨、鎖骨、上腕骨が連動して動くことにより肩をぐるぐる大きく動かすことができます。
筋肉の作用
肩甲骨の周りにはたくさんの筋肉がいろいろな方向からくっついています。
それらの筋肉が肩甲骨をあらゆる方向に引っ張ります。
肩を動かす時に伸びる筋肉もあれば縮む筋肉もあり、それぞれの筋肉に役割があります。
骨が連動して動き、筋肉がそれぞれの役割を果たすことで肩は自由に動かすことができます。
しかし、肩の使い過ぎや、逆に使わなすぎ、不良姿勢、全身の血行不良などにより
- 骨の連動が悪くなる
- 筋肉が硬くなる
- 筋力のバランスの崩れる
などが生じ、それによって肩こり、背中が痛い、肩が上がらないといった症状がでてきてしまいます。
さらに肩甲骨周辺の不調は、肩周りだけでなく全身に影響します。
肩甲骨は全身に関係する!
普段の何気ない動きも肩甲骨が関係しています。
例えば前屈をすると
肩甲骨は外に広がる方向に動いているんです。
なので床に落ちたものを拾うなど、腰を曲げるときも肩甲骨が動いています。
また腰をそらす時も
肩甲骨は内側に閉まる方向に動きます。
つまり
腰を曲げたり反ったりするときも肩甲骨は動きます。
これは肩甲骨の動きが悪くなると、腰に影響がでる可能性があるということです。
肩甲骨が原因で腰痛になることも考えられるんです。
他にも
たとえば野球やってる人で肘を痛めることがありますが、原因は肘ではなく肩甲骨の硬さにあることもあります。
肩甲骨の動きが悪いから肘に負担がかかっているということも考えられるんです。
また、
肩甲骨が硬くなる
↓
腰の動きが悪くなる
↓
脚が腰の動きを代償する
↓
膝が痛くなる
このように肩甲骨が原因で膝が痛くなることも考えられるんです。
肩甲骨の動きは様々な症状に関係するのがわかっていただけたかと思います。
そのため、日頃から肩甲骨が固まらないようにしっかり動かしておくことが大切です。
肩甲骨体操をやろう
肩甲骨周辺の筋肉や骨の動きを改善する簡単な体操を紹介します。
タオルを肩幅くらいの幅でつかんで上げます。
↓
頭の後を通って下げます。
↓
もう一度上げます。
これだけ!
この上げ下げを何度か繰り返します。
この動きで肩甲骨がしっかり動くので、硬いのを自覚している方は時間のあるときにやってみてください。
痛い方は、タオルが頭の前を通るように行うと負荷が減るので痛くないかもしれません。
※肩やどこかが痛む場合は痛くない範囲で行ってください。
また、タオルがなくても出来ますよ♪
↓
手のひらを壁に沿って垂直に動かすのを意識してください。
まとめ
肩甲骨の動きは全身に影響します。
肩こりや背中のこりを放置していると腰や肘、膝など離れた所が痛んでしまうかもしれません。
肩甲骨が柔らかい状態を維持できるようにしましょう!