患者さんから「私の肘、曲がってるんですよ」と言われました。
「ほら」といって肘を伸ばして見せてもらうと、確かに曲がっていて外反肘でした。
外反肘とは何なのか、治した方が良いのか等、外反肘についてご紹介します。
肘が曲がってる? 外反肘について解説します!
肘を伸ばすと、肘から先が少し外側に曲がっているという方が多いと思います。
実はみんな少しだけ曲がっているんです。
- 男性で 〜10度くらい
- 女性で 〜15度くらい
少し曲がっているのが正常なんです。
なぜ肘は曲がっている?
正常でも少し曲がっているという話をしました。
その理由の一つが物を運びやすくするためと言われています。
肘を伸ばして手で物を運ぶとき、この肘が外側に曲がっているおかげで体にぶつからずに運ぶことができるようになっています。
その際に外側に曲がっている角度を「運搬角」と表現されています。
そして、なんらかの原因で正常よりさらに外側に曲がっているのが外反肘です。
正常より曲がってしまう原因
- 先天性のもの
- 肘の靭帯損傷
- 過去の骨折
などにより曲がったまま固まってしまったことが考えられます。
子供の頃のそういったケガが影響していることもあります。
今回の患者さんの場合は先天的なものでした。
過去にケガをしたことはないですが、正常よりも少しだけ曲がっている感じでした。
外反肘の治療
外反肘だからと言って過度に心配する必要はありません。
特に痛みシビレなどの症状がなければ治療の必要はありません。
外反肘が顕著で将来的に問題がでそうな場合や、肘に痛みがある、腕がシビれるといった症状がある場合は治療します。
外反肘の方で肘に痛みやシビれがある場合、整体で症状を抑えることは可能です。
しかし、整体では骨の形自体は治すことができません。
整体では腕の筋肉を緩めたり、姿勢や動作の分析をして肘にかかる負担を減らすような施術をおこないます。
外反肘が顕著な場合、または整体等を試しても症状が改善しない場合は手術も視野に入れ医師に診てもらう必要があります。
まとめ
肘は正常でも外側に曲がっています。
正常よりさらに外側に曲がっているのが外反肘です。
症状がなければ治療の必要はありません。
角度が顕著な場合、痛みやシビれがある場合は整体を試したり、医師に相談する必要があります。
また、まっすぐより内側に曲がっているものは内反肘と言われています。
これも特に症状がなければ治療の必要はありません。
もしかしたら、物を運ぶときに支障が出てるかもしれないですね。
肘の痛みについてはこちらの記事でも解説しています↓