マラソンブームということもあり、当院にも多くのランナーさんがお越しくださいます。
症状として多いのが膝の痛みです。
今回は膝の内側が痛む鵞足炎(がそくえん)について解説します!
マラソンする方必見!膝の内側が痛い鵞足炎について解説します!
「走っていると膝の内側が痛くなる」という相談を受けます。
これは鵞足炎の可能性が高いです。
鵞足炎とは
右膝の内側の画像です。
膝の内側にいくつかの筋肉がくっ付いています。
その部分を「鵞足部」と言います。
前から見るとこんな感じ。
これらの細長い筋肉達が疲労、柔軟性が低下する
↓
膝の内側の付着部(鵞足部)に負担がかかる
↓
痛みが出る
という感じで膝の内側に痛みがでるのが鵞足炎ですです。
走った時、ストレッチした時、膝の内側を触った時などに痛みが出ます。
x脚、膝が内側に入るクセがある人に多いとされています。
施術
- 久しぶりに走った
- 普段ストレッチ等のケアをしていない
このような場合はしっかりストレッチして、痛みがある場合は安静にしていただいて様子をみていただくだけで改善するかもしれません。
- 改善しない場合
- 痛みを繰り返す場合
そのような場合は鵞足部に付いている筋肉を中心に脚の筋肉を緩める、足首や股関節などの柔軟性を高め膝にかかる負担を減らします。
これでほとんどの場合痛みがなくなります。
それでも痛みを繰り返す場合は全身のバランス、フォームの改善や他の原因(靭帯、変形等)も考えながらみていきます。
セルフケア
マラソンをしている方は、最低限のケアをしている方が多いです。
なのであまりやってなさそうなものをいくつか紹介させていただきます。
太ももの前の筋肉のストレッチ
これはやっている方が多いと思います。
上の画像よりもっと股関節側の太ももの前の筋肉を伸ばすにはこちら↓
片膝を床に付いてやるやり方です。
これもやるとさらに効果的!
内転筋のストレッチ
上の画像のような内転筋のストレッチをしている方が多いです。
これでも良いですが、一つ欠点があります。
膝を曲げていると伸びない内転筋があるんです。
このように膝を伸ばした状態で内転筋のストレッチをするとさらに効果的です。
太もも裏、お尻のストレッチ
鵞足炎とは関係なさそうなもも裏の筋肉とお尻の筋肉ですが、ここのストレッチをしっかりおこなうことで脚全体が緩み、膝にかかる負担を減らすことができます。
関節も柔らかく
筋肉だけでなく、関節の柔軟性を高めるとより効果的です。
画像のように股関節の柔軟性は特に大事です。
まとめ
マラソンなどで膝の内側が痛くなる鵞足炎の紹介をしました。
鵞足部に付着する筋肉の疲労や柔軟性の低下が主な原因です。
筋肉の柔軟性、関節の柔軟性を高めればちゃんと改善できます。
改善しない場合はフォームの改善や他の原因を考えます。
お悩みの方はぜひお近くの専門家にご相談ください!