あなたの痛みは気持ちや先入観などで変化するかもしれません。
整体をしていて、患者さんの気持ちや先入観が原因で症状が変わるということがたまにあります。
それは良い方にも、悪い方にも。
というお話をご紹介します。
あなたの痛みを左右するものとは?脳のシステムや感情の影響について
「痛み」というのはすごく複雑で、難しいんですよね。
痛みには様々な要素が絡んでいます。
痛みについて
痛みがあることで体は危険を察知して逃れることができます。
このように痛みをだして危険を知らせるシステムがあるのとは逆に、痛みを押さえようとするシステムもあります。
たとえば僕は格闘技をしていましたが、格闘技の試合中に殴られた時の痛みは、今この記事を書いてる最中に顔を殴られるのと比べるとはるかに軽いはずです。
スポーツの最中に痛みを感じにくいというのを体験している人はきっと多いと思いますが、それは痛みを抑えるシステムが働いているからです。
また、痛みを感じやすいかどうかには遺伝も関係していると言われています。
痛みの程度や個人差は様々な要因により変化すると言われています。
痛みに影響する要素
痛みにはいろいろなことが関連してきます。
脳の作用
痛い思いをして、そのあとさっきよりも少しだけ弱い刺激を受けた時に「たいしたことない」と感じることがあると思います。
また、普段より熱いお風呂に入って、そのあと普段の温度のお湯に入るとぬるく感じると思います。
これらは脳の作用によるものです。
「痛い」と声が出てしまうほど強いマッサージを受けた後になんだか体が楽になったと感じるのもその作用が影響します。
もちろん、良くなったと感じるのは一時的ですが。
プラセボ効果
聞いたことはあるかもしれないですが、「これは体に効くと評判だよ!」というサプリを摂取すると、そのサプリの成分は関係なく効果を実感する人が一定数います。
これがプラセボ効果です
別名「偽薬効果」ともいわれ、お医者さんが「これで治るよ」と偽の薬を処方する、あるいは偽の手術を行ったとしても患者さんが良くなることがあります。
不安
どこかに痛みがある時に、「自分の体はどうなってるのか」「どこか悪いんじゃないか?」と不安になると、余計に痛くなってしまうことがあります。
しかし、お医者さんに「大丈夫、何ともなってないよ」と言われると痛みが和らぐこともあります。
このように不安は痛みと関係すると言われています。
僕もよくあるのが、サロンに来た患者さんが「ずっと調子良かったけど昨日から痛くなってきた」と言われることがあります。
これも前回の整体からの期間が空いたことによる不安など何らかの感情も関係していることが考えられます。
利益
「痛い」、「体調が悪い」という場合、それによる利益があるかどうで治りも変わってきます。
どういことかというと、体の痛みを訴えたときに周りの人がすごく心配してくれて、親切にしてくれて、仕事も楽な作業を任されるといったようなことがあると、痛みが長引くことがあるんです。
つまり痛いことにより何かしらの利益があると予後も変わってくることがあるそうです。
面白い研究があり、自動車事故でむち打ちになった際、自動車保険に加入してるかどうか、慰謝料をもらえるかどうかで予後が変わってくるそうです。
国民のほとんどが自動車保険に加入していない国では治るのも早いそうなんです。
上記のような体のシステムや精神面などあらゆることが痛みに影響しています。
次に僕のサロンでの体験をご紹介します。
体験談
毎年この時期に…
毎年同じ時期に体調を壊す方がいます。シーズン前に限って怪我をする選手もいました。
看病してたら自分が!
よく家族の風邪が移ったりしましますが、痛みも移るという話も聞きます。奥さんが五十肩だから心配していて、奥さんが治ったら直ぐ自分が五十肩になったという方がいました。
このプロジェクトが終わるまでは!
体調を崩しやすい方が「プロジェクトが終わるまでは絶対に休めない」と、プロジェクトが終わるまでは体調を崩さなかったですが、落ち着いた瞬間首や腰の激痛がやってきた方もいました。
置き土産
亡くなったご主人がずっと患っていた坐骨神経痛を、ご主人が亡くなって直ぐ患った方がいました。「主人の置き土産だね」「こんなにツラかったんだね」と言っていました。
まとめ
今回は痛みに作用することについてました。
痛みには脳のシステムや感情、科学では説明しにくいようなことも関係している可能性があります。
病は気からとよく言うけど、あながち間違ってないのかもしれないですね。
あるあるですがお正月休みに入った瞬間に体調を崩す方も多いです。
みなさま連休に入ったら体調には気をつけて!